このほど一部の地域のみでお目見えすることになったツインライナー(連結バス)は、ラッシュアワーの救世主となるのか!?
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ツインライナーとは連節バス(連接バス)のことで、通常のバスの車体を2連以上つないて大量輸送を可能にしたバスのことです。ツインライナーは電車のように車両と車両を関節部分で連結して各車両間に通りぬけることもできるのです。ツインライナーのエンジンは先頭車両の床下に置き後部車両を牽引するものと最後部の車両に置き中間、先頭車両を推進するものがあり、安定性などの面から先頭車両にエンジンを配置するものが多かったが、ノンステップが増えてからは最後部車両に置くものが増えているのです。ツインライナーは約18−19mあり、収容店員は100人〜190人程度で、3車体連節した場合は、24〜26m程度になり約270人収容可能になるのです。実際にカナダ、アメリカ、ドイツ、ブラジル、韓国、タイ、シンガポール、オーストラリアなどでツインライナーの導入がおこなわれており、日本においては、車両の大きさなどの制限が厳しいため全長が12m以下に抑えられているのです。そのためツインライナーの導入は数例にとどまっています。
このほど、ツインライナーが神奈川県藤沢で導入されることになりました。全長18mの連結バスで、ボディカラーは赤です。ツインライナーはドイツ製の連結バスで神奈川県中央交通が導入したのです。ツインライナーはほぼ電車一両分もあり、乗車定員は129名と通常のバスの2倍以上なのです。重量も11トンで、エンジンも大きいです。しかし、内輪差は通常のバスより若干大きい程度で最小の回転半径は通常のバスとほぼ同じなのだそう。通常のバスよりも運転技術は必要で、けん引に種免許も必要になってきます。ツインライナーは交通バリアフリー法を意識してオリジナルの車両を改良し、国内で初めての連結バスとしてノンステップ化を実現したのです。そもそも湘南台駅では新しく乗り入れた相模鉄道いずみ野線の影響で朝夕のラッシュが激しくなったことを受け、湘南台〜慶応大藤沢キャンパス間に2台のツインライナーを導入し、平日は20往復、土曜は16往復で、休日は運休です。
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ツインライナーを早々と導入したのは神奈川中央交通株式会社で神奈川の大部分の地域と東京都多摩南西部を中心として路線バスや貸し切りバスを行っている小田急グループのバス会社なのです。車両規模は、子会社を含めて2000台強もあり、バス事業として日本一の規模を誇る会社です。ツインライナーを導入した背景には、ラッシュアワーの不快を解消するためということであるが、その分お客さんもバス会社側も負担が減るということなのでしょうか。ツインライナーの導入にはかなりの費用を出費しているが、公共事業の一部としても公的機関のバックアップがあって、地域に貢献している度合が伺えます。実際にツインライナーの幅や長さはいつでも走ることができる大きさではないものの朝夕のラッシュ時のみでなおかつ許可を持って運行しているのです。今まで長蛇の列が出来ていた湘南台駅は平穏の朝夕を迎えられそうですね。他の地域で長蛇の列で待っているバス乗客を救うためにもツインライナーの導入がさらに望まれます。