円高について

円相場とは、円に対する外貨の相対価値のことで、為替レートもいいますが、通常円相場は外貨1単位に相当する円貨額で表示されます。円と比較される外貨は米ドルやユーロなどが多く、その中でも米ドルに対する円の相対的価値を示すことが多いものです。円は日本の通貨ですが、円の相対的価値が国際市場における水準よりも高いと円高、低いと円安と言われます。例えば、1ドル130円から1ドル120円になると円高です。円と外貨の交換が最初の価値よりも少額で交換できるということなのです。1ドル360円という固定相場の時代がかつてありました。今は変動相場ですが、その時代と比べると今はかなりの円高ということでが昔から比べて国際市場における円の価値が上がっていることになりますね。一般的に、輸出産業の業績が悪化して輸入産業の業績が好調となります。輸入においては、コストの削減、輸出するときには円が高いことから買いが減り、利益も減少するのです。

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円高のメリットデメリット

円高、円安と学生時代の社会学やニュースで聞きますが、私たちの生活にどういう影響があるのでしょうか?円高においては輸出産業での円ベースの売り上げが減り、輸入産業では円ベースの原価が減ります。つまり、輸出メーカーが円高になると損をするというのは、1ドル130円が1ドル120円になったとしたら、今まで、1万ドルの輸出代金が130万円だったことから120万円に減るということになります。逆に輸入業者側は円ベースでの購入原価が減るという事態になるのです。一般消費者にとってはあまりピンとこないことも多いのですが、安く買える物も出てきますし、海外旅行では安く行けるということにもなります。しかし、一般消費者の中にいる投資家の海外資産は目減りするため、一般消費者が直接存する事象もあるということになります。円高は良いことばかりでも悪い事ばかりでもないということになります。メリットデメリットが存在します。円高に対して円安においては、円高の場合と逆の現象が起こることになるのですね。

円高に臨むこと

円高になると何が起こるのでしょうか?円高待望論というものもあります。円高になると、悲惨に物事をとらえるひともいますが、円高が永遠に続くということはありません。経済が疲弊すると自然に円高は止まるものなのです。逆に円安になると必ずしも経済が回復するということもなく、自然に円安が止まるとも言い切れない。そういう観点からすると、円高よりもむしろ円安の方が危ないのかもしれません。また、円安が加速する昨今、円高を期待する傾向にあるのは無理もありません。実際にはどちらがいいとは一概にいうことはできません。世界の経済の中での日本の円の価格が変動しているのですから、日本だけの問題でもないですし、日本の経済状況が世界市場で重要な地位にあれば円の値段は世界の興味にもつながりますが、最近では円よりもユーロや中国貨幣に注目が集まっている状況もあります。その中での円の値動きになりつつあります。貨幣価値のバランスなので、円高・円安で一喜一憂するものでもないですね。

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Copyright © 2008 円高と日本経済